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ジャイロの精度 概要・技術解説
ジャイロの精度を表す用語
1.スケールファクタ誤差、2.零点誤差とドリフト、3.直線性誤差、4.分解能 について簡単に説明します。
1.スケールファクタ誤差
- ジャイロの入力(角速度)と出力(電圧)との直線的変化に感じる度合をスケールファクタと呼びます。
理論出力のスケールファクタに対する測定データのスケールファクタの偏りがスケールファクタ誤差です。通常%で表示します。

2.零点誤差とドリフト
- ジャイロ静止時(入力角速度=0)の出力を零点誤差といいます。
(下図)零点誤差は時間の経過と共に穏やかで継続的なずれ(右下図)のように変動しています。通常、この変動量の標準偏差(σ)をドリフトといいます。ジャイロの特性をよりよく表す誤差量として重要視されています。
本サイトでは特記ない限り、ドリフト値は不感帯処理等を施さない場合の値を表示しています。

3.直線性誤差
- 直線性の確度を直線性誤差といいます。通常下図のようにフルスケールに対する幅の割合a/A×100(%)で表します。

4.分解能
- 分解能はジャイロが識別可能な最小入力(角速度)です。
分解能を計測するには精密レートターンテーブルにてジャイロに微少角速度を入力し、ジャイロ出力の有意な変化をみます。
最近のジャイロでは量子化誤差を分解能と解釈する場合もあります。
