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第50回 MEMSモーションコントロール研究会を開きました

2025-07-11

IMU(慣性計測装置)の知識や技術の普及促進を狙いとした当社のセミナーで、第50回の節目を迎えた「MEMSモーションコントロール研究会」を6月13日(金)、青森県八戸市の八戸第二工場で開きました。機械やモビリティ、ロボット関連など幅広い業種から、開発・技術担当者ら14人が参加。ジャイロに代表される慣性センサの原理や特徴、技術論などを学び合いました。IMUの評価ツールである「3軸6自由度振動台」や、「取出ロボット制振制御」の解説と実演もありました。

IMUはさまざまな移動体の挙動や姿勢、方位の計測だけでなく、自動運転における姿勢制御にも欠かせないセンサーユニットです。建設・農業機械の自動化やICT化、無人搬送車やロボットなど幅広い分野で活用が進み、業務の効率化や省人化、安全性の向上などに寄与しています。

当社では、多くのお客様にIMUを正しく理解してもらい、さまざまな用途で役立ててもらいたいとの願いから、研究会を開いてきました。2014年3月の初回から数えて、1000人余が受講。当社の民需用IMU製品を活用いただくお客様の多くが、この研究会を通じて学びを深めました。

第50回の特別企画として、前日の12日(木)には「IMUセミナー入門編」もありました。こちらは4人が参加し、IMUの基礎知識や種類をはじめ、IMUを活用した建機や農機、自動運転技術といった用途事例を学んだり、シミュレータソフトを使った慣性演算の基礎に触れたりしました。机を囲んだ対面方式で、当社の担当者が一人ひとりとコミュニケーションを取りながら、講義を進めました。質疑応答も活発に行われ、終了時間を当初予定より1時間延ばしました。

当社は引き続き、IMUをもっと手軽に、もっと身近に、さまざまな用途で活用してもらうことを期待し、さらなる品質改善や新製品の開発に取り組むとともに、IMUの知識や技術の普及・啓発活動を進めて参ります。

 

 

 

写真1段左:第50回MEMSモーションコントロール研究会の講義

写真1段右:八戸第2工場の案内

写真2段左:3軸6自由度振動台の実演

写真2段右:慣性センサを用いた「取出ロボット制振制御」の解説

写真3段左:説明を受ける参加者

写真3段右:今回は14人が研究会に参加

写真4段左:「入門編」の様子