黒田人形浄瑠璃の奉納上演でボランティアを担いました
2025-04-17
飯田市上郷黒田の伝統芸能で、国選択無形民俗文化財の指定から50周年の節目を迎えた「黒田人形浄瑠璃」の奉納上演が4月5日(土)と6日(日)に、同地区の下黒田諏訪神社内で行われました。当社も「南信州民俗芸能パートナー企業」として、社員が駐車場案内のボランティアを担いました。
黒田人形浄瑠璃は江戸時代の元禄年間(1688~1703年)から300年以上続くとされ、地区住民らでつくる黒田人形保存会が継承しています。太夫の語りや三味線の演奏に合わせ、1体の人形を3人が操る「三人遣い」が特徴で、巧みな所作で情感を表現します。1975(昭和50)年に黒田人形を含む「伊那の人形芝居」が国の無形民俗文化財に指定されました。
6日の奉納上演には約150人が来場しました。天下泰平や五穀豊穣を願う「三番叟(さんばそう)」をはじめ、病で失明した夫とその後を追う妻の悲哀を描いた「観音霊験記 壺坂寺の段」などが上演されました。地元の高陵中学校黒田人形部による「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」もあり、盛大な拍手が送られました。
50周年記念として、長野県立歴史館(千曲市)特別館長の笹本正治さんによる講演「黒田人形前史―神と人をつなぐ人形―」もありました。前日の5日は宵祭りとして、国重要有形民俗文化財で境内にある「下黒田の舞台」で奉納上演されました。
「南信州民俗芸能パートナー企業」(事務局・南信州地域振興局)は当社を含む計106社・団体が登録しており、飯田下伊那地域の民俗芸能の継承に向けた支援活動に取り組んでいます。今回の公演では3社1団体の従業員らが参加し、駐車場の案内や受付などを担いました。
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写真左上:巧みな動きで情感を伝える黒田人形 写真右上:3人1組で人形を操る中学生
写真左下:上演を終えた高陵中学校黒田人形部の皆さん 写真右下:太夫(左)と三味線(右)